センジュのオイルトリートメント、フェイシャルレメディ、その他の手技が、ごくごく、ゆっくりスピードであるくだりがあります。
皮膚は脳へと続く大切な感覚神経の接地点。
その刺激の仕方によって、脳への指令、メッセージが変えられます。
身体やお顔を触っていますが
筋肉系を刺激してコリを和らげたり、
リンパ系に触れて循環を促したり、
骨格系に触れたり。
それにもまして、
神経系に触れることが
休養と回復の近道になるから。
そのために、ゆっくりゆっくり触れています。
ここ最近は研究も進んで来ていて、日本ではその分野の1人者と言われるのが山口 創先生。
お名前でネット検索をしてみると、、まぁ、あちこちから引っ張りだこです。
私が山口先生日本では出会いましたのは、皮膚を通してのコミュニケーション、そこからの健康。タッチでしか得られない人としての充足感などを探求する中。
以前から尊敬してやまない、ボディワーカーの鎌田まり先生と山口先生がゆっくり触れる事が、身体にもたらす効果の実証実験をなさっていたことから。
簡単にいうと、触れ方、圧のかけ方をかえながら、副交感神経と交感神経の働き方の変化を検証なさっています。
ゆっくり触れて、力でなくて体重をうまく乗せていくと、
十分に副交感神経に働きかけられ、体もゆるみます。
そして相手の身体からの「返し」が起こります。
お返事みたいなもので、その返ってくる皮膚の感覚にそって、こちらが手を動かすと、本当に心地よさが広がりますし、交感神経の興奮がおさまり、副交感神経が働き出すというのがわかっているそうです。
「返し」が起こる触れ方以外では、
交感神経の興奮はおさまるけど、はっきりと副交感神経が優位に働くとの結果は必ずしも得られないとのこと。
強かったり、痛かったり、無理な力がはいると、受けても力が抜けないからのようですね。
もともと、皮膚と脳は同じ外胚葉に由来しています。皮脳同根です。
皮膚と脳がリンクしていて当然!
鎌田先生もらおっしゃってましたが、
手技そのもの。触れる場所や角度や強さや動きが同じでも
ある一定レベル、ゆっくりになると
触れ方の質があがり、変化して
触れることの意味合いが変わるのです。
これが解剖生理的に説明され、さらに解明するために研究し続けられています。
それは、未発達の古い時代の神経線維であり
今となっては大した役割もなく、
進化の過程で消えていくというか
使われなくなったのだろうとされていたのですが
近年の研究で、その神経線維がゆっくりと触れられた時だけに反応し、
ゆっくりと伝わり、大脳辺縁系全般を広く反応させ、
それが重要な役割を持っていることがわかってきたのです。
マッサージする場所や、手技が同じでも
その触れ方の少しの違いで、表面のリンパや、筋肉系だけでなく、
神経系、脳にまで響くようにすることができるのならば。
そうなるように、タッチに質のレベルを上げていく方が、
良いと思う!!
特に、激しい運動の後のケアなどよりも、
日頃の積み重なった体の疲労や、なんとなく溜まってくるモヤモヤした気分、気候や環境から受ける不快なストレスを
うまく受け流していくのには、自律神経のバランスがとれていることは必須ですし、
ホルモン系、免疫系と自分で目に見えにくいところだから、
意識してケアしておきたいと思っています。
そんなこんなで、
この人止まってない?とまではいかないものの、
皮膚と同化するような、圧のあまり感じられない触り方や、
とてもゆっくりの動きを大切にして
トリートメントを、させていただいてます。